世界は環境問題をどう見ているか(62)

62 China smog returns after pandemic cleared the air

中国ではコロナ禍パンデミックを過ぎたらスモッグが再発

 

 大変お久しぶりです。“世界は環境問題をどう見ているか”シリーズを再開することにしました。2020年5月末の段階で新型コロナによるパンデミックはかなり収まってきましたが、まだまだ予断を許さない状況です。中国は一足先にパンデミックを抜け出したのか経済活動が再び活発になってきたようですが、そうなると環境への影響は避けられないです。出典は米国Yahooですが、発信元はAFP(フランス通信社)です。

 

https://www.yahoo.com/news/china-smog-returns-pandemic-cleared-air-001249734.html

 

2020.5.8

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<本文要約>

コロナウィルスのパンデミックの期間は中国の空は澄んでいたが、再び生産活動が始まり大気汚染が再発している。グリーンピース中国の報告によれば、NOxやPM2.5として知られる微粒子などの有害物質のレベルは、昨年の同じ時期と比べて全てが上回っているとのことであった。

中国環境省によれば、1月20日から4月1日までは、市域全体のロックダウンと厳しい移動制限によって中国全体のPM2.5のレベルは18%以上下がり、NOx排出量は30%減少していた。しかし4月は空気中1m3PM2.5とNOxはいずれも昨年同月を上回った。

地方政府は工業生産の復興を急ぐため、工場の不法排出に対して見て見ぬふりをしていた。ある福建省当局は、不法排出を厳しく取り締まる排出基準を遵守せず、それどころか工場から賄賂を受けている。中には2ヶ月以上も虚偽のデータを政府に報告していた重度汚染排出工場もあった。

環境学者らが心配しているのは、落ち込んでいる経済活動を再び活発にすることが大気汚染悪化を引き起こすことである。グリーンピース中国の気候&エネルギー専門家の李碩氏は「経済の復興のため、従来型の石炭火力主体のエネルギー戦略に投資し、それが環境を悪化することになる。」と語った。

 

<コメント紹介>

コメントは全部で34件でした。そのうち8件を紹介します。

「中国は、大気汚染を減らすため2週間は工場操業停止すべきなんじゃないか。」

「米国製品を買おう。そして中国とは断絶しよう。」

「どちらにしろ、中国は自滅するだろうね。環境汚染か、コロナ禍か、どちらが中国にとどめを刺すかいずれ判るだろうね。」

「中国は世界を破壊しようとしている。やつらは事を大きくするだけで、何のケアもしない。そして人々や国に対して何の配慮もしない。自分たちが一番になりたいだけだろうが、そのためには潔白で規律正しくて正直で欺くことなく謙虚で透明で欺かないようにしなければならないんだ。」

「もしかしたらこれもトランプの嘘じゃないの。」

「簡単なことだよ。奴らの粗悪な製品を買わなきゃいいのさ。」

「もう中国製の商品を買わないようにしよう。」

「そのスモッグで何百万の中国人が病気になったり死んだりするんだ。(コロナと比べて)どちらの方が本当に災難なんだろうね。」

 

<所感>

そりゃ、こうなりますよね、コロナ禍が去ってしまえば。でも経済活動を復活させないと、国際的な競争力も弱ってしまうし、失業者も増えてしまいます。恐らく中国だけではないでしょう。今後日本も他の欧米諸国もコロナ禍が終息すれば、このような反動は起こるでしょうし、二酸化炭素排出量も増えてしまうでしょう。

私が思うに、中国が日本や欧米諸国と異なるのは、賄賂や不正行為が横行しているということではないでしょうか。私も中国で仕事をしているとき、現地の日本人からそのようなことが横行しているという話を聞いたことがあります。このようなことは、他国の力を借りて治すことはできないでしょう。技術的な課題なら技術指導によって解決するし、経済的な課題なら資金援助によって解決します。しかしこれはどうやっても解決は難しいです。