福島原発の汚染水処理

とにかく現場は苦労の連続だろう。

処理の手順は、比較的シンプルで、
(1)油分の分離
(2)ゼオライトによるセシウム吸着方式で放射線レベルの低減
(3)海水分の塩分除去
の3段階で処理することになっている。

その図がwebで紹介されている。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110618/274766/?SS=expand-rebuild&FD=-849126875

6月17日に稼働開始したが、初期にはセシウム吸着設備の安全弁が故障したり、高濃度汚染水が急に流れたため破過に達したりして、よく停止したようである。

まだまだトラブルは収まらない。最近の報道では、ブレーカの設定ミスによる停電や、淡水化装置の故障などが発生したらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110727-00000153-jij-soci

余りにも緊急性が高いため突貫工事で設計及び施工して、試運転調整も不十分な状態でスタートしている。そりゃ、このくらいの初期不具合は発生するだろう。私も幾つかの現場の試運転調整を経験したが、すぐに100%近く稼働したことは一回も無い。

しかもこの現場は、日本全国だけでなく世界中の注目度がケタ外れに高いことも、現場職員ストレスとなっているのだろう。

とにかく今は現場で奮闘している彼らにエールを送りたい。マスコミにはさんざん叩かれているが、批判なんか誰でもできる。

乗り切ってほしいと、願うばかりである。