ある技術士の訃報

ある関西の女性若手技術士の方が逝去された。
信じられないのだが、あんまりだ。早すぎる。
28歳、この3月に電気電子部門に合格したばかりだった。
技術士会でこれまでもいろいろな訃報を聞いてきたが、これほどショックだったことはない。

あれは三重での全国大会だったか。
私も若手の仲間に入れてくれたおかげで、青年の楽しいイベントに参加させていただいた。ビンゴゲームだったかどうかよく覚えていないが、私はムンクのマスクを賞品としてもらった。正直こんなもの要らないと思ったが、それを私の隣に居た彼女が察したのか、彼女がゲットしたヒゲメガネと交換してもいいと言ってくれた。そこでお互いに交換し、彼女はムンクのマスク、私はヒゲメガネをもらった。そして彼女は、電気電子部門合格に向けて勉強中だと言って笑っていた。私も衛生工学だけでなく、そろそろ上下水道部門も取りたいと言って、励まし合った。

関西弁がキツイのが気にならないわけではなかったが、一緒に話しいて楽しくなる、とてもいい感じの方だった。

技術士合格して本当に良かったね。20代で合格なんて大したもんだよ、すごいよ、本当に。
あとは、安らかに眠ってくださいと言うしかない。私なんか20代の頃は何も出来ない未熟技術者だったもんな。

それにしても、20代の女性技術士なんて、もう二度と出現しないかも知れないな。