世界は環境問題をどう見ているか(43)

43 Africa: Paris Participants Pledge U.S.$150 Million for African Risk Capacity
アフリカに対しパリ会議参加国はアフリカ・リスク・キャパシティに対し1億5千万ドル拠出を誓約

今回は久しぶりにアフリカの検索エンジン”AllAfrica”からの出典です。発信元はエチオピアの首都アジスアベバのようです。発展途上で国際的な立場も強くない国の多いアフリカですが、こういった国が気候変動の影響を受けやすいようで、COP21にてそのための支援策が議決されたようです。アフリカ・リスク・キャパシティとは、2012年11月にアフリカ連合が設立した干ばつに備える保険制度で、ARCと略します。

http://allafrica.com/stories/201512141887.html

2015.12.14

<本文要約>
世界各国首脳らは気候変動について討議するためパリに集結したが、そこで誓約したのは革新的な取り組みを支援するということであり、それはアフリカ諸国の人々を気候変動の影響から守るためである。
総額1億5千万ドルを米国、ドイツ、フランスそして英国が分担することにした、それはアフリカ連合(AU)の特別な機構であるアフリカ・リスク・キャパシティ(ARC)のためである。
国連事務総長潘基文氏と米国大統領のオバマ氏が提唱したのは、後に続く他の地域のための新しい保護モデルであり、最も気候変動の影響を被りやすいアフリカ諸国を保護するための役割にまでステップアップすることを誓約した。
そして機構は包括的で統合的に自然災害の対処に取り組むことになる。これに加えARCが有する使命は、ASU諸国の実力を向上させることにより彼らの計画策定、コーディネート及び気候変動が引き起こす災害への備えの能力を高めることである。
今年になって干ばつへの対処のためARCは600万ドルをセネガルモーリタニア及びニジェールに支払った。さらに2020年までにARCはアフリカ30ヶ国を対象として15億ドルの支援をする計画を策定し、干ばつ、洪水そしてサイクロンに備えることにしている。

<コメント>
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<所感>
 いかがでしょうか。地球温暖化問題は日本や欧米、そして中国やインドなどの大国同士の論争ばかりが話題になっていますが、開発途上国だって多くの問題を抱えています。そして気候変動の影響をより受けやすいのは、開発途上国です。これらの国の存在を忘れてはいけないと思います。