スピーチ、プレゼン上達法

ずいぶん昔、会社の先輩に人前でのスピーチやプレゼンが上手くなる方法を教えてもらったことがある。それは「友人の結婚式のスピーチを引き受けろ。そして落ち着いたころに新居へ遊びに行って、そのビデオを見せてもらえ。」であった。

 

若い頃、実際にやってみた。学生時代の友人の結婚式にてスピーチを行い、その後新居へお邪魔して、そのビデオを見せてもらった。そりゃもうひどいもので、姿勢は悪い、視線も定まっていない、そして滑舌も悪く語尾が聞き取れない箇所も多い、などなど。大いに反省した。自分で言うのも何だが、それ以来スピーチは多少うまくなったような気がする。

 

スピーチやプレゼン上達のノウハウ本はたくさんある。最近はネットでいくらでもそんな情報は手に入るし、プレゼン上達法という〇万円のセミナーまである。そこには上達のための知恵がたくさん書かれている。とにかく場数を踏めば上手くなるという人もいる。

 

でもそんなことよりも、今も昔も「実際にやってみて、その姿をビデオで撮って自分の目ではっきり見る。」に勝る方法はないと私は固く信じている。

 

技術士会でも同友会でも他の会でも、若手が例会などでプレゼンやスピーチをする機会は多い。そして最近はWebで録画することも簡単に出来る時代になった。老婆心ながら若手育成のためにこんなことは出来ないかな、などと考えはじめている。