中国の経済成長は著しい。
日本を抜いて、世界第2の経済大国になろうとしている。
少し前に”世界の水事情”というウェブサイトに、以下のような記述があった。
「中国主要7河川の水質モニタリング調査発表。依然、汚染は深刻なレベル」
http://water-news.info/806.html
つまり30〜40年前の日本によく似ている。経済成長が最優先されて、環境問題を後回しにしてきたツケが出ているのである。当時の日本と違うのは、今の中国の水質汚濁は有機汚染が主体であることだ。あの頃の日本はカドミウムや有機水銀などの重金属汚染がひどかった。
当時の日本には前例がなかった。急激な経済成長によって大規模な公害問題が発生することは、ほとんど予測できなかった。
でも今の中国は違う。当時の日本を見ていたのだから、経済優先で環境問題を後回しにするとどういうことになるか予測できたはずだ。それなのに環境問題をおろそかにして、今、深刻な水質汚濁を招いている。
人間とは、懲りることなく同じ過ちを繰り返す生き物なのだろうか。
日本の環境保全技術者が世界で活躍する場面は、かなり広がりそうである。