省エネ節水の裏ワザ

少し前、茨城県鹿嶋市の研修所で省エネ専門員向けの実習講座に参加した。
建物管理者の省エネの裏ワザとして、面白い話を聞いた。

節水について。
内緒で、洗面器具などの元バルブをある程度絞ってしまう。建物利用者に気がつかれないように3日おきに少しずつ絞っていく。これなら洗面器具の蛇口をかなりひねっても吐水量は抑えられる。誰かが「最近水の出が悪いんじゃないの?」と言い出したら、「あ、そうですかね」と言ってトボければいい。そしてその時点でこれ以上絞るのを止める。

エアコンについて。
建物の室温を一か所で集中管理している場合には、夏なら、内緒で、少しずつ設定温度を上げていく。1週間に0.5℃くらいのペースが良いそうだ。そして誰かが「最近エアコンがよく効いてないんじゃないの?」と言い出したら、「あ、そうですかね」と言ってトボければいい。そしてその時点でこれ以上設定温度を上げるのを止める。

リーダーシップや情熱のあるまじめな省エネ推進者に限って、「さあ、省エネのために設定温度を高くしよう」とか「渇水対策のため、こまめに蛇口を閉めるようにしよう」とか声高らかに言うので、建物利用者らの反発にあって、ストレスがたまり、成果も上がらないことがあるのだそうだ。

正攻法もいいけど、場合によっては何らかの秘策を練るのも必要ということだな。