世界は環境問題をどう見ているか(31)

Liberia: EU to Fund Water Project in 529 Schools
リベリアEUは水プロジェクト基金を529の学校へ

今回の記事は、All Africaというサイトからです。これはアフリカ全体のニュースや各種情報を発信しているサイトです。各国のYahooも無い訳ではありませんが、南ア共和国のYahooなどを私もときどき見ているのですが、何故か環境に関する話題がほとんどありません。だからこれまでも、この“世界は環境問題をどう見ているか”シリーズにアフリカの記事を掲載したことはありませんでした。でも今回、水環境に関する記事が見つかったので。紹介します。

http://allafrica.com/stories/201505050984.html

2015.5.4

<本文要約>
EU代表団のリベリアへの大使であるティーナ¬=インテルマン女史は、9ヶ国529の学校への水プロジェクトへ出資するためのEUによるプランを公表した。インテルマン大使はエレン・ジョンソン・サーリーフと一緒にCDB王立記念高等学校にて行った旅行の期間中にそれを公表したのだが、その高校は水と衛生事業(WASH)を立ち上げたことで知られている。
そのEU大使は、早くからリベリア政府にエボラ危機以降の優先地域を特定するようお願いしてきたが、それはリベリアシエラレオネそしてギニアの復興に貢献するためのものであった。そしてEUは“西アフリカエボラ対策(AWARE)”という名の地域基金を設立した。
このプログラムのもと、学校におけるWASHをサポートすると表明した大使は、学校の再開とそれを可能にするための課題解決に向けた政府の努力に貢献する。「2015年末までに、リベリアの9ヶ国529校にEU基金による水が届くようにする。」とインテルマン大使は述べた。
そのプロジェクトは学校の新しい井戸や掘削孔の建設を考えているが、現存するインフラを修繕することにしている。これからWASHインフラの使用や基本的メンテナンスのトレーニングが行われ、それぞれの学校に補修用キットが配備される。

<コメント>
コメントはありませんでした。このサイトだけでなく、アフリカの検索エンジンに掲載されている記事には、コメントが少ないものが多いようです。

<解説、所感>
ご存知の方も多いと思いますが、エボラ熱は昨年ころから西アフリカで猛威を振るっています。全身出血や内臓疾患が主な症状で、エボラウィルスによる伝染病です。日本でも空港などでは入国者に対し厳しいチェックを行っているようで、そのためかまだ日本国内では感染したという報告はないようです。
 予防としては、本文でも述べられているように、やはり衛生状態の改善が最善策のようで、安全な水の確保が不可欠のようです。