世界は環境問題をどう見ているか(38)

38 Volkswagen loses 'green car of the year' prizes
フォルクスワーゲン社、“エコカー・オブザイヤー”賞を剥奪される

今回は、ドイツのフォルクスワーゲン社の排ガス規制違反の話題です。世界的な自動車会社であり、売り上げはトヨタを上回ることもあるほどの巨大企業なので、知らない方はほとんど居ないでしょう。
全世界的に与えた衝撃はあまりにも大きく、大変なスキャンダルです。どう収拾をつけるのか、見当もつかないです。出典は米国Yahooです。

http://news.yahoo.com/volkswagen-loses-green-car-prizes-192619393.html

2015.9.30

<本文要約>
米国の受賞車選定機構は、「フォルクスワーゲン社から『エコカー・オブザイヤー』の賞を剥奪する。」と述べた。これは排ガスデータ捏造問題を起こしたドイツの2つのモデルの車が対象である。それは政府の排ガス規制監視担当官を欺いた悪意的行為をフォルクスワーゲン社が認めたことを受けて取った措置である。
「賞の剥奪は不幸なことだが妥当な判断である。」10年に及ぶ受賞の歴史の中でも初めて起こったこの出来事を発表する際に、環境に優しい車ジャーナルの編集発行者のロン・コーゲン氏はそう述べた。
同社は、窒素酸化物や他の有害物質に関する米国排ガス規制を巧みに逃れようとして、ディーゼル車に搭載したソフトウェアによって排ガス性能違反をした。米国環境調査官が9月18日にそのことを発表して以来、同社には非難が集中している。
それらの車に取り付けられた“不正装置”とは、排ガス性能試験のときだけ排ガス制御のスイッチがONになるという仕掛けのものであり、同社はそんなディーゼル車を、全世界に1100万台以上売りさばいてしまった。
同社は、その不正行為に対し米国環境保護局に結局180億ドルの罰金を支払うことを認めた。そして多くの訴訟が起こっている。

<コメント紹介>
コメントは3件でした。思ったより少ないです。そのうちの2件を紹介します。

「そしてトップが入れ替わったね。新しいトップは、ソフトウェアを入れ替えて元の問題ない状態に戻すというシンプルな対応策を実施すると述べているよ。でもそんなシンプルなことなら、2009年から今までの間に出来たんじゃないの。実効のある唯一の解決策は、全てのエンジンを新しいものと交換することだろうが、まだそんな新エンジンは開発されていないだろうね。そこが問題なんだ。同社の技術者たちはこの問題を解決するために、何年も密かに試行錯誤してきていることは間違いないだろうからね。現時点ではパフォーマンスと燃費はそのままで汚染を低くするような解決策は無いよね。フォルクスワーゲン社はますます苦境に追い込まれるだろうね。」

「こんな最低な会社から、これからも買い続ける奴はバカだけだね。そんな会社のいかなる車を所有していても恥ずかしいもんね。」

<所感>
大変な事件です。これから続けて新たな事実が次々に浮かび上がるでしょう。その割にコメント数が少ないのが気になりますが、あまりにも大きなスキャンダルなので上手い言葉が見つからないのでしょうか?
 そして気になるのは、日本の自動車メーカーはこんな不正をやっていないかということですね。日米いずれもディーゼル車排ガス規制は厳しく、長年それをクリアし続けてきているので、そんなはずはないと思うのですが‥‥‥。