北京空港にて

セントレアから北京経由でウラジオストクへ向かったときの事件である。
北京空港へ着いたが、ウラジオストク行き搭乗口の場所が判らない。とにかく広い。
 
eチケットとパスポートを出してうろうろしていたら、親切そうな女性が近づいてきた。
「私ここの職員よ、とうしたの。」
この人日本語が出来るのか。これはありがたい。場所が判らず迷っていると伝えたら
「ては、私が案内してあける、ついてきて。」
そう言って彼女は、私の荷物を半分持ってくれて、さっさと歩き始めた。


 10分くらい歩いて、たどり着いた。「ありがとう。」とお礼を言った。すると、
彼女は「はい、案内料1万円。」と言って、手のひらを差し出した。
「えーっ、そりゃないだろ。これだけのことで1万円も払えないよ。」と言って500玉を渡そうとしたら、彼女は携帯で誰かに電話をかけようとした。
この女は怖くないが、もしバックに怖いお兄さんたちが居て、そいつらが出て来たら大変なことになる。
 「わかった、わかった、1万円払うよ。」と言って1万円を渡したら、彼女はにっこり笑って、「ありかとうバイバイ」と言って手を振りながら足早に人ごみに消えていった。


トホホ、でも貴重な経験が出来た。そう言えばあの女、普段着で化粧もほとんどしてなかったな。空港職員なら制服くらい着てるはずだ。そのことに気が付けば良かった。