昔の手帳

以前、技術データや参考資料を縮小コピーして小さな手帳に貼って、それをポケットに入れて仕事をしていた時期があった。またその捕足として必要な事項を、自筆でそこへ小さな字でメモ書きしていた。

最近そのデータが必要になったので、その手帳を開けて使おうとした。

んー。何が書いてあるんだ?
どうしても読めない。字がかすれたわけでも、汚れたわけでもない。部屋が暗いわけでもない。
せっかく、これだけのデータを集めて虎の巻(みたいなもの)を作ったのに。


息子に虫眼鏡を借りた。何とか読めた。
うれしかった。若い頃はこんな日が来るとは思わなかった。

自分が歳を取ったことを認めたくないというのが、正直な気持ちである。体力そのものは、まだ十分に自信あるし。

でもこれからはメモを取るときは、大きめの字で書こうと思うようになった。