緊急出動

クライアント様から電話あり。

「排水処理設備の放流水の水質が急に悪くなった。かなり濁っている。どうすればいい?」とのこと。

 

駆けつけて、いろいろ調べたら、

pHがずいぶん低く、5.0程度であった。正常な範囲は5.8~8.6であり、それを外れている。

原因は、何かの拍子にpHの低い排水が流入したんだろう。

対策としては、とにかく生物反応槽に苛性ソーダなどを投入してpHを正常値に近づけることが良いと伝えた。

 

汚泥を顕微鏡で見る限り、ロタリアなどの微生物は元気に動いているので、そんなに重症化していない。根気よくpHを調整すれば少しずつ回復するはずだと伝えた。

あとはこういう場合の適切な運転条件を伝えて、ひとまず納得していただいた。不安がないわけではないが、そんな素振りを見せるわけにいかず、大丈夫でしょうと伝えた。

 

それにしても、こういうのは技術コンサルとして最もプレッシャーのかかる局面である。