世界は環境問題をどう見ているか(45)

45 EPA: Traces of contaminant found in 3 Colorado water systems
EPA(米国環境保護庁):コロラド州の3ヶ所の水道施設で微量の汚染発見


実は最近、米国で水質事故が増えています。水道水が汚染され、きれいな水が得られなくなれば、もはや人々は生きて行けません。米国のような先進国でも、そんなことが起こっています。その一つを紹介します。出典は、米国Yahooです。

http://news.yahoo.com/epa-traces-contaminant-found-3-colorado-water-systems-204457748.html

2016.2.5


<本文>
健康を害する恐れのある化学物質の痕跡が3ヶ所の水道施設で発見され、当局はその3つの給水井戸を閉鎖し原因調査に乗り出した。
焦げ付き防止の処理が施されている調理器具、泡状消火液にかつて使われた2種類の物質が、ファウンテン市などの69,000人に供給する配水施設から検出されたと連邦環境保護局は述べた。
それらが発見されたのは、水道施設に高濃度の鉛が検出されたミシガン州フリント市で飲料水に関する懸念が高まっている最中である。専門家らは腐食を起こしやすい水にフリント市のパイプラインから鉛が溶出したと述べている。
数名の住人は心配している。「私にはそれによる短期間または長期間の影響なんてわからない。」妻と5人の子供と一緒にセキュリティー・ワイドフィールドで暮らしている機械整備士のクリス・パンドルフィは語った。この家族は既にボトル入り飲料水を買っている。さらに、ろ過装置を買うことにしているそうである。「ボトル入り飲料水やろ過装置の購入のため金銭的負担が大きい。」と彼は語った。
コロラド州公衆衛生環境部はその水道施設と一緒に、どのようにしてそれらの化学物質が混入したかを調査している。しかしその解明はかなり困難であろう。



<コメント>
コメントを3っつ紹介します。
「もう我々は、きれいな飲み水を確保することに真剣に取り組まなければならない時期に来ているよ。でないと皆死んじゃうよ。」

「焦げ付かないようにするための水への添加剤は必要なんだろ。」

「でもEPAって、鉱山からの汚水漏洩からについてはチェックしたのか?」

<解説>
 日本ではあまり騒がれていませんが、米国では今水質汚染が大問題になりつつあります。本文でも記載されているように、ミシガン州フリント市では、水道水に鉛が溶出し、オバマ大統領自ら収拾に乗り出すほどの騒ぎになったこともあります。鉛は人体に吸収されると、貧血、神経障害、腎障害などを引き起こします。問題解決はまだまだ先のようです。
 詳しくは、下記ウェブサイトをが参照ください。
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/01/post-805_2.php