やっかいな放射性物質

東日本では、水中のヨウ素131やセシウム137の除去のことで、水処理技術者が問い合わせを受けることがあるようだ。また最近の水処理関係の学術雑誌を見ても、これらの除去技術の解説が掲載されることが多くなった。

ヨウ素131は活性炭吸着法、セシウム137はゼオライトを使ったイオン交換吸着除去が採用されているらしい。他には逆浸透法でもOKだが、あまりにもコストが高いのか、話題にも上らない。

しかしそれらを除去した後の副産物や汚泥の処理については、未だにまともな処理方法が提示されていないようだ。ガラスまたはセメントで固化して安全な場所に埋め込むしかないと思うが、具体的に、どの事業体が、どこへ、どのように処分するかで合意が得られていないようである。

原子炉の冷却機能が津波で壊滅することが想定外であったことは、よく理解できる。今こんなことを言っても始まらないが、もっと備えておくべき策は無かったのか。災害が起こったら、原発を守るのではなく、周りに迷惑を掛けないように原発を眠らせる(つまり安楽死)という発想で取り組めないか。
簡単に言えば”良い死に方”である。

いろいろ考えてはみたが、簡単に結論が出るわけない。