世界は環境問題をどう見ているか(33)

33 Zero-waste living a success for Victoria family of 4
  4人家族のビクトリア家、ごみゼロに成功

今回は、カナダのある家族がごみゼロを達成したという話です。日本でも、ある会社がゼロエミッション(廃棄物ゼロ)に成功したという話は聞いたことがありますが、家庭でそれが出来るなんてことがあるのでしょうか。出典はカナダYahooです。

https://ca.news.yahoo.com/zero-waste-living-success-victoria-214858081.html

2015.6.25


<本文要約>
過去2ヶ月間、カテリン・レブロンさんは炒った赤トウガラシの瓶を家族4人のゴミ入れとして使っていた。これがこの家族のごみゼロの一つのきっかけになった。
「できるだけ大きな瓶を見つけようとしたの。そんなに大変なことではなかったわ。」彼女はオーロポインツウェスト(カナダのラジオ放送局CBCV-FMで流している番組)の司会者ロビン・バーンズ氏にそう話した。
レブロンさんは、ごみのない生活を送っているある家族のYoutube動画に触発された。「彼らができるなら、私にもできると思った。」期待が高まった。
不要なものに対してノーと言うことを学び、ただ消費者による選択を意識して行うことを学んで、家の中にある家の中にある物の数を減らすことにより始めた、それだけのことであった。
彼女はまだこの生活スタイルがどの程度の節約になるか計算したわけではないが、その手ごたえは十分にあると感じている。
レブロンさんとビジネスパートナーのテラ・スミス・アンスドルフさんはアース・デイにブログを書き始めたが、それはこれまでの経過を記録し、このライフスタイルを啓蒙するためである。


<コメント紹介>
コメントは12件でした。いくつか紹介します。称賛している方もいらっしゃいますが、批判的な方もいらっしゃいます。

「私たち夫婦も今年の初めから同じことをやろうとしているよ。まだそんな段階まで行っていないけどね。ごみを完全にゼロにするのは不可能だと思うけど、ごみの量を最小限にまで減らすことはそれほど大変なことではないね。みんなもやってみようよ。」

「驚いたね。私自身には真似できないけど、彼女らはたいしたものだよ。」

「炒った赤トウガラシの瓶だって?イメージ沸かないよ。もっといい例はないの?」

「ふーん。それで彼女らはトイレットペーパーの代わりに何を使っているんだ。私には本当に完全にごみをゼロにしたなんて思えない。」

「ごみゼロだって?じゃあ奴らの排泄物はどうなんだ。それを食っちゃっているとでも言うのか??」

<解説>
 これだけの文章では、イメージが沸きにくいです。下記の動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/user/ZeroWasteHome
 いかがでしょうか。要するに彼女らは大きめのマイバッグや蓋つきガラス瓶(本文では、炒った赤トウガラシの瓶を使ったと書いてある)を自家用車に載せて店へ行くわけです。そこへ食料などを直接入れて、代金を支払って、持ち帰って簡単な調理をして食べるわけです。それ以外にも、いろいろな工夫がされています。そして部屋の様子を見ても、非常にスッキリしていて物がほとんど無いという状態です。
 日本の家庭でこんなことが出来るでしょうか。まず無理でしょう。スーパーやコンビニでこんな買い物のスタイルが通用するとは思えません。あるコメンターの言う通り、完全にごみゼロにするのは不可能に近いでしょう。
 でも日本のように国土がせまく人口密度の高い国では、廃棄物処理場や埋立て場所が足りなくて問題になることがよくあります。ごみゼロは無理にしても、十分に知恵を絞って廃棄物削減を進めていかなければならないでしょう。