開戦記念日の米国の記事から

12月8日は1941年に日本が米国などに対し戦争を仕掛けた日である。日本ではこの日のことはそれほど話題にならず、むしろ8月15日の終戦記念日の方が戦争を振り返るという意味でマスコミが話題として大いに取り上げることが多い。

一方他国はどうか。
米国のYahooに12月8日に開戦の頃のことを回顧する記事が掲載されていた。
最近の日本の知識人の論調やマスコミとは、見方が違うところが興味深い。

https://www.yahoo.com/news/pearl-harbor-why-japan-attacked-150000811.html

Pearl Harbor: Why Japan Attacked (And Why It Was Such a Big Mistake)
真珠湾:なぜ日本は攻撃してきたのか(そしてなぜそれは大失敗に終わったか)

Think about what Japan was contemplating from a geographic and geometric perspective. Every time Japan extended its defense perimeter eastward or southward was like extending the radius of a circle: it expanded the sea area Japan’s fleet had to police by the square of the distance from the Japanese home islands, which lay at the empire’s center. And perversely, Tokyo had an insatiable appetite for more sea space. It was constantly extending the defensive frontier—including at far-flung places like Guadalcanal, in late 1942. The circle got bigger and bigger, Japanese naval coverage thinner and thinner.
地理的そして幾何学的な視点から、日本は当時何を思い悩んでいたか考えてみよう。何度も繰り返しその軍事防衛線を東方や南方へ向け進出して行った日本は、その半径を拡げていた:日本列島を中心として、その領域拡大によって防衛すべき日本海軍は増強された。だが一方で、その欲望はより広大な海域を際限なく欲するようになった。その防衛ラインの拡大は絶え間なく続き、そして1942年末頃には遠くガタルカナル島まで及んだ。その円はより大きくなればなるほど、日本海軍の制海力はより手薄になっていった。‥‥‥‥

かなりの長文であり全て訳すのも大変なので、これ以降は紹介できないが。

簡単に言えば、
日本が開戦に踏み切った理由は、東方や南方へ次々に進出していったので多くの資源が必要になってしまい、米国などの石油など対日禁輸政策に耐えられず、それを打開しようとしたというような内容のようである。

まあ、そのとおりかな。
当時の日本に東方や南方を侵略しようという意図はそれほどなかったと思うのだが、こういう書き方をされると日本は好戦的で野蛮な国だったと思われそうだ。

それが欧米の当時の日本に対する見方なんだろうな。