世界は環境問題をどう見ているか(2)

今回はシンガポールYahooの環境に関する記事を紹介します。これも一種の環境問題と思いますが、余りにもスケールが大きい天文学的な話です。たいていの環境問題は人類が引き起こしているので、その気になれば防げるものばかりです。しかしこのような天体による影響はまず防げないので、どのように備えるかが問題でしょう。元は米国発のニュースのようです。

https://sg.news.yahoo.com/nasa-world-almost-plunged-darkness-near-miss-huge-094444073.html

2014.7.25
Nasa: World Was Almost Plunged Into Darkness After Near Miss With Huge Solar Storm in 2012】
NASA:2012年に地球は巨大な太陽風に異常接近し、世界は暗黒状態に既に突入していた。】

<本文要約>
NASAは警告する、巨大な太陽風が地球に衝突しそうなくらい異常接近した際に、文明は200年逆戻りしていたかもしれないと。あのとき最強コロナガス噴出(CME)を浴びていれば、地球の文明が50年以上は後退したと思われるが、幸運なことにそれがほんの数日だけずれたため地球は無事だったと言っている。
その影響を受けていれば、電力の不具合が広範囲に拡がり、例えば“壁のコンセントにプラグを差し込んでも、何も出来ない”状態になっていた。トイレで水を流そうとしても、それさえ出来なくなっていた、それは都市部では水を電動のポンプで供給しているからである。”.
2012年7月23日にCMEは地球の軌道を通り抜けたが、そのとき地球はそこには居なかった。太陽風の通り道を1週間早く通り抜けていた。簡単に言えばニアミスである。
コロラド大学のダニエル・ベーカー教授によれば、「もしそれが直撃していれば、我々は未だにその事態の収拾に追われていただろう。私は最近の研究を通して、2012年の太陽風とそのときに起こったあの出来事は、地球とその住人にとっては信じられないほど幸運であった。もしその太陽風がわずか1週間早く発生していれば、大変な損害を被っていただろう。」とのことである。
太陽風は太陽の黒点の磁気キャノピーの爆発により発生する。1859年に発生した“キャリントン・イベント”と呼ばれる過去最強の太陽風の地球直撃事件がよく知られており、強力な磁気嵐を発生させた。北極光(オーロラ)がキューバより南で観測され、そのとき国際電話線はスパークを起こし、電話局から出火し、コミュニケーションのメイン機能が壊滅した。
同様の太陽風は今なら“壊滅的結果”を引き起こす、米国科学アカデミーの予測では損害金額は2兆ドルにも達するとのことである。2012年7月の太陽風はあらゆる点から見て少なくとも1859年の“キャリントン・イベント”と同じくらい強力であった。
研究者らが言うには、今後10年の間に地球がこのくらいの強さのコロナガス噴出(CME)を被る可能性は比較的高く12%程度とのことである。そしてそれに対する備えが必要であるとも述べている。


<コメント紹介>
コメント数は少なく、4件だけでした。

短いコメントとしては、
「2012年にそんなことがあったのか。そのとき世界が滅亡していたかも知れないんだ。でも神の調停により免れることが出来たんだ。」
「2012年に起こったようなことが、これから12%の確率で起こりうるのか。うーん、それなら過去2回の太陽風発生で被った(または被る可能性のあった)教訓を、うまく生かさなくては。」
わかりにくいコメントでしたが、思い切ってこのように意訳してみました。

少し長いコメントとして、
「記憶にとどめよう、2012年のニアミスによる地球滅亡寸前だったことを。もしそれが起こっていたら、太陽系はこれまでと異なるシナリオに陥ってしまったかも知れないということを。人類滅亡のような最悪シナリオとしては、他の天体が地球に衝突するかまたはブラックホールに吸い込まれることが考えられるが、これは避けられないので座って祈るしかない。他の最悪シナリオは核爆発によるものだが、これは人類が作り出したものだし、回避できるはすだよな。」
これもかなり意訳しています。でもなかなか良いコメントです。人類自ら防げる災禍は、全人類が知恵を絞って何としても防がなくてはならないでしょう。

以上です。